ポール・スタンレー「目標を高く持つのはいいが、手の届かないものを追い続けるのは愚か」
キッスのポール・スタンレーは、人生や仕事で高い目標を掲げるのはいいことだが、自分にはできないことを見極めるのも大事だと考えているそうだ。
彼は、米フロリダのラジオ局98.7 The Gatorのインタビューでこう語った。「俺ができること、君には10年、100年かかってもできないかもしれない。その逆で、俺には無理なことも多々ある。もし俺が数学者になることを追い求めると決めていたら、俺はホームレスになっていただろう。どこかの時点で、俺らはみんな、自己査定みたいなものをしなければ。残酷なまでに正直になり、自分にできること、力が及ばないことを判断せねば。もし、手の届かないものを追い求めることを選ぶならば、君は愚か者だ」
「俺が知る限り、人生は一度限りだ。だから時間は貴重だ。時が経つにつれ、さらに貴重になる。だから、俺は現実的なことを追い求めるのが重要だと思ってる。それが君の隣にいる人にとって現実的である必要はない。でも、自分ならできると信じる必要はある」
「高校のときのこと、いまでも覚えてる。他の人にもこうするよう勧めるつもりはないがな。教師の一人が、“なぜ宿題をやってこない?”って訊いてきたんだ。俺は“ロックスターになるからだ”って答えた。”誰もがロックスターになりたがってる“って言われたから、”ああ、そうだ。でも、俺はなる“って明言した。自分自身を信じ込ませることはできる。愚行ではあるがな。もしくは、自分ならできると信じていることに全面的に努力するかだ」
スタンレーはグラフィック・アートを勉強するため、NYマンハッタンにあるHigh School Of Music & Artに入学したが、卒業後はアートではなく音楽の道を進んだ。しかし、バンドの成功後、芸術活動も再開し、2005年から絵画の展覧会を開催するようになった。2月にフロリダ、バージニア等のギャラリーで新たな個展を開くという。