ワシントン州, リッジフィールドでのコンサートレビュー
KISSのショーは唯一無二だし, 爆音鳴り響かしてヘビーに劇的で楽しすぎ !
By BRENT ANGELO // oregonmusicnews.com
写真: KISS, RV inn Style Resorts Amphitheateにて 2021/09/17
KISSは現在, 自身らのワールドツアー『End of The Road』の真っ最中です。メンバーはキャンピングカーで車中泊しながらのライブ参加が可能なコンサート会場としてられる RV Inn Style Resort Amphitheater(リクリエーショナルビークル - インスタイル・リゾート・アンフィシアター) に降り立ちました。メンバーがコロナウィルスに襲われたこともあり, 彼らのショーは以前からが問視されることもありましたが, 彼らは即座に復帰を果たし, ツアーは再び軌道に乗り直しました。
KISSは70年代初頭から活動を開始して以来, ロックンロール業界の音楽的な巨頭として輝いてきました。彼らのメイクアップのデザインやスペーススーツを施したそのキャラはロック界のレジェンドであり, 我々のポップカルチャーにも多大なインパクトをもたらしてきました。近年, 彼らのステージ上でのパフォーマンスは限界を超えつつ衝撃を与え続けてきましたが, それに並行して新世代の音楽ファン&ミュージシャンにも影響を与えてきました。
偉大なロックンロールソングを書き下ろすバンド自体が彼らの中心部分をつかさどるコアとも言えます。バンドが50年近くのキャリアを誇る中, 40枚以上のアルバムをリリースし, 様々なミュージックスタイルを乗り越え, アルバムは世界で1億枚以上 売り上げてきました。今やその名はもはやアイコンとして使われていますが, 偽りなく各段の差とレベルを生み出すのはこういったバンドを指すのではないか。
KISSのようなバンドがフェアウェルツアーへの出発を約束する際, あんな感じのバンドはどう出るのか?
KISSは大々的に出発しましたよ。ショーは 舞台幕が開いて「Detroit Rock City」へと続くファーストギターのリフから 即座に強烈なスタートを切りました。爆破と花火の演出がステージ全体で行われる中, ドラムセットにてスタンバイするエリック・シンガーに続き, ポール・スタンレー(ボーカル&ギター) と ジーン・シモンズ(ボーカル&ベース), トミー・セイヤー(ギター) がそれぞれのプラットフォームに降り立ちました。大抵のツアーというものにこれ程のレベルの舞台演出が施されるのは非常に稀ですが, KISSからすれば始まったばかりでまだ長ーい道のりがあります。
KISSは1974年に初めてリリースしたアルバム『KISS』から現在のアルバムに至るまでについて軽く触れていきます。ヘビーなムード漂う中ジーン・シモンズが頭上高く飛び立つ「God of Thunder」が一つに挙げられ, 1000人程のコーラスに沿って収録された「Tears are Falling」が大々的に触れられていました。