ポール・スタンレー、47年前のキッスに対する酷評「毎年どんどん滑稽になっていく」
ポール・スタンレーが、キッスに対する47年前の酷評を皮肉った。キッスは1974年5月にシアトルでプレイし、数日後、地元の新聞『Seattle Daily Times』に散々なレビューが掲載された。
ジャーナリストのPatrick MacDonald氏は、キッスを「シアトリックを目指すも音楽面で欠けている見掛け倒しのギラギラなバンド」と表し、彼らの音楽を「能無しのレベル…子供でも学べる単純なコードの連続」などと叩いたという。
それが掲載されたちょうど47年後の今年5月27日、スタンレーは実物の記事の切れ端をTwitterに投稿し、「これは毎年、どんどん滑稽になっていく。そして、この“予言”を書いた紳士へ…僕は、1974年、君こそが将来のために貯金していたことを願ってる。仕事のない批評家は楽じゃない」とつぶやいた。
記事には「僕は、このバンドの4人のメンバーたち、名前はどうでもいい、が、将来のために貯金していることを願う。近い将来、なぜならキッスは長くはもたないだろうから」と綴られていた。
『Ultimate Classic Rock』によると、キッスは2000年に<The Farewell>ツアーを開催したとき、この文章を背後にプリントしたTシャツを販売したという。
MacDonald氏は、2008年にリタイアしたそうだが、それまでにキッスに対する考えを改めていたのかもしれない。最後に同紙に掲載されたコラムを、キッスの名曲の1つ「Rock And Roll All Nite」(1975年)の歌詞をもじり「僕はこれから何をしよう? そうだな、もちろん、一晩中ロックンロールし、毎日パーティーだ!」と締めくくっていた。