ポール・スタンレー、エドワード・ヴァン・ヘイレンのキッス加入話を否定
ジーン・シモンズは以前、1980年代初めにエドワード・ヴァン・ヘイレンからキッスに加入したいと言われたものの、それを断り、自身のバンドに留まるよう説得したと話していたが、ポール・スタンレーは、エドワードがキッスに加入しかけたことはないと、都市伝説のような噂を否定した。
シモンズは2014年、『Guitar World』のインタビューで「『Creatures of the Night』(1982年)のころ、エドワード・ヴァン・ヘイレンがキッスに参加したがっていたというのは本当か?」と問われると、「本当だ。彼はかなり真剣だったよ。(デイヴィッド・リー)ロスとの関係にすごく不満を持っていた。彼に我慢ならなかったんだ。それにドラッグも盛んだったからね」「彼は俺をRecord Plantの真向いにあるダイナーへランチに連れ出した。で、“キッスに加入したい。もうロスとは争いたくないんだ。ウンザリだ”って言われた。でも、俺はこう答えたんだ。“エディ、空きはない。お前は、自分で音楽をコントロールできるバンドにいなきゃダメだ。キッスではハッピーになれない”って。彼を説得した」と答えていた。
一方、週末、キッス主催のクルーズ・フェスティバル<Kiss Kruise>で、絵画教室を開催中にファンから同様の質問を投げかけられたスタンレーは、「いいや。エディ・ヴァン・ヘイレンがキッスに加入しかけたことはない」と否定し、こう語り始めた。
「彼はスタジオへ来たよ。当時、バンド(ヴァン・ヘイレン)の中で対立はあったんだと思う。彼は俺らがやってること観に来ただけだ。彼が“Creatures (Of The Night)”の(ギター・)ソロに衝撃受けてたのを覚えてる。“この人にしなよ”って言ってた。あのソロをプレイしたのは、Mr.ミスターってバンドにいたスティーヴ・ファリスだった。素晴らしいギター・プレイヤーだった」
「当時、エディはキーボードにのめり込んでた。彼がそのとき取り組んでた曲いくつかのテープを持ってきてたの覚えてるよ。彼はものすごいギター・プレイヤーなわけだから、“キーボードで何するつもりだ?”って思った。でも、それは“Jump”の始まりだった。まあとにかく、エディはキッスに加入するつもりだったとか、参加しかけてたってことはなかったよ」
今年8回目を迎えた<Kiss Kruise>は10月31日から11月5日開催。キッスは初日に行なわれたアコースティック・パフォーマンスで、元メンバーのエース・フレーリー&ブルース・キューリックと共演した。