キッスのジーン・シモンズ「ラヴィン・ユー・ベイビーをプレイするのは今でも嫌い」
キッスのジーン・シモンズは、曲をレコーディングする前からいまに至るまで、彼らのビッグ・ヒットの1つ「I Was Made For Lovin’ You」をパフォーマンスするのが嫌で仕方ないそうだ。リリース当時、これまでとは違うと批判されたディスコ調のサウンドのせいではない。自分が歌わなくてはならないパートが気にくわないという。
彼は『OK!』誌のインタビューで、「それほどいいと思っていなかったのにヒットした曲は?」との質問に同トラックを挙げ、こう話した。「ポール・スタンレーが来て、“なんか曲作った?”って訊かれたから、“ああ、Almost Humanってやつだ”“それはクールだな。ジーンらしい”って話をし始めた」
そして、2人の間で以下のような会話があったという。
彼は『OK!』誌のインタビューで、「それほどいいと思っていなかったのにヒットした曲は?」との質問に同トラックを挙げ、こう話した。「ポール・スタンレーが来て、“なんか曲作った?”って訊かれたから、“ああ、Almost Humanってやつだ”“それはクールだな。ジーンらしい”って話をし始めた」
そして、2人の間で以下のような会話があったという。
ジーン「ポール、お前は?」
ポール「1つあるよ。Tonightって始まるんだ」
ジーン「オオオ、そいつはクールだ。次のラインは?」
ポール「I’m gonna give it all to you」
ジーン「オー・ヤー、“it”ってどんな意味かわかるよ。お前が言おうとしてること、完全にわかる」
ポール「それから、In the darknessだ」
ジーン「すごくいい!」
ポール「There something I wanna do」
ジーン「“something”が何かわかるよ。ワオ! クールな曲だ。オーケー、それで俺のパートは?」
ポール「Do, do, do, do, do, do, do, do, do」
ジーン「冗談だろ、マジか? 俺に、うちの婆ちゃんみたいに歌えって言うのか?」
「Do, do, do……、俺はいまでも、あの曲をプレイするのは嫌いだ。満杯のスタジアムで、みんなが聖書のイナゴみたいに飛び跳ねてる中、俺は“Do, do, do, do, do, do…”ってやってるんだぜ。死にたいね。いまだ…、今に至るまで俺はあの曲が嫌いだ」
7枚目のスタジオ・アルバム『Dynasty(地獄からの脱出)』(1979年)に収録された「I Was Made For Lovin’ You」は、全米で11位をマーク。カナダやニュージーランドでは1位を獲得した。シングル・アーティストではない彼らにとって、全米11位は、「Beth / Detroit Rock City」(1976年)の7位、「Forever (Remix)」(1990年)の8位に次ぐ、3番目の最高位となる。